Let’s enjoy! えほんの世界

動物になったり、リズムにのって
楽しい物語にドキドキわくわく

イベントに参加した皆さん

 絵本のページをめくるたび、動物を想像したり、リズムを感じてドキドキわくわく―。11月17日、千代田区神保町のこどもの本専門店「ブックハウスカフェ」で、絵本の魅力をこどもたちにも大人にも楽しんでもらおうと、「こどもブックワールド特別企画 Let’s enjoy!えほんの世界」(本紙主催、アリス館・岩崎書店・潮出版社・鈴木出版・福音館書店協賛)が開催されました。参加した0歳から小学生までの子どもたちとその家族約50名の方は、読み聞かせに耳を澄ませ、お絵かきや〝演奏〟を楽しみながら物語の世界を堪能しました。


苦手なピーマン食べた!

 1冊目の絵本を手に現れた岩崎書店の北川さんが「みんな、ピーマンは好きかな?」と質問すると、「ハイ!」という元気な声が聞こえましたが、中にはもじもじする子も。「おかしになりたいピーマン」では、キャンディーやケーキ、和菓子に〝変身〟したピーマンを見つけては指をさす子どもたち。ピーマン嫌いの主人公ゆずるくんがお母さんに入れてもらったお弁当のピーマンの肉詰めを「もぐもぐごっくん!」すると、みんな安心した笑顔に。2冊目の「おしりふりふり だーれ?」では、みんな立ち上がってページに描かれた背中向きの動物と一緒におしりをフリフリ。「だーれ?」「ゴリラ!」「だーれ?」「パンダ!」と、体を動かしながら動物の当てっこを楽しみました。

お菓子に変身したピーマンを見つけるお子さん㊨と岩崎書店スタッフ㊧

雨の日だって楽しいね

 続いては、「ブックハウスカフェ」店長の茅野由紀さんが読む「チリとチリリ あめのひのおはなし」(アリス館)に静かに耳を傾けました。チリとチリリの二人が雨の日に自転車で不思議な風景や素敵なお店をめぐり、お出かけを楽しむストーリー。お話を聞いた後は、お絵かきタイムです。雨の日にチリやチリリと一緒に食べたいお菓子を考えて、鉛筆や色マーカーで思い思いに用紙に描いてもらいました。発表してもらうと、「イチゴとぶどうの雨の日ジュース」や「セミと恐竜のクッキー」など、楽しそうで美味しそうなお菓子が続々!想像を膨らませたひと時でした。

茅野由紀さん(写真手前)の読み聞かせに聞き入る子どもたち

英語もリズムと絵で理解

 「実は僕、ちょっとだけ英語が得意なんだ」と自己紹介で笑わせた翻訳者のジェリー・マーティンさんは、「What’s for snack today?(今日のおやつは何だろな?)」(鈴木出版)を英語で、「パグパグ3兄弟」を日本語で読み聞かせしました。最後に紹介した「Mr.Sheep’s Bread ひつじパン」では、「ベイカー、ベイカー」とマーティンさんがリズミカルに英語で卵や小麦粉などの材料を説明。ミスターシープの作るいろいろなパンがオーブンで焼き上がった絵を見せて、マーティンさんが「食べたい人!」と言うと、「ハイ!」とたくさんの手が挙がっていました。

ジェリー・マーティンさん㊨の読み聞かせを楽しむ子どもたち

音とリズムにノリノリ♬

 4冊目は、太鼓をたたくと仲間が増え、どんどんにぎやかになる「たいこ」。福音館書店のスタッフと作者の樋勝朋巳さんが実際に太鼓をたたきながら、子ども、カエルと仲間が増えるたびにいろいろな太鼓の音で仲間を表現します。最後にワニが現れて「ガオ〜!」と叫ぶと、子どもたちはビックリ!読み終わるとガムテープの芯にゴム風船をかぶせて作ったミニ太鼓が子どもたちに配られ、今度は一緒にたたきながらお話を聞きます。太鼓の音が増え、たたくスピードも速くなり、ワニも仲間に入って「トンポコペタボンガオーゴン」とリズムが続きます。子どもたちも「トンポコ…」と歌いながら、太鼓をトンポコ。声と耳と体で、太鼓のリズムを楽しみました。

絵本にあわせて手作り太鼓を鳴らす福音館書店スタッフ(中央と右)

不思議な世界を冒険

 最後は、想像の世界をぐーんと膨らませる「グランデュードのまほうのコンパス」(潮出版社)。世界的な歌手で孫がいるポール・マッカートニーが作ったお話は、週末、おじいさんの家を訪れ、退屈を持て余していた孫たち4人を、冒険あふれる不思議な世界に連れ出してくれる物語。おじいさんがポストカードを取り出し、魔法のコンパスをぐるぐる回すと光がピカッ! そのたびに、孫たちは青い海が広がる砂浜や砂漠の谷間、雪山にひとっ飛びして、初めての景色や体験を楽しみます。トビウオに乗って波間を飛び跳ねたり、バッファローの大群に襲われそうになる様子に、見ている子どもたちもドキドキハラハラ。たっぷり冒険した孫たちが自分のベッドに一瞬で戻ると、ほっとした表情を見せていました。


 五感を通して絵本の世界を楽しんだひと時。両親と一緒に参加した上原さつきさん(三つ)は、お菓子の絵を描いたことが印象に残ったようで「くろくろ(ぶどう)とイチゴのジュースを描いて楽しかった」とニッコリ。お母さんは「絵本が好きで、自分でお話を作って話すこともあります。チリとチリリのお話は気になっていたので、今日、読んでもらえて良かった」と楽しんだ様子でした。

会 場

新刊児童書専門店。約1万冊を備える。
小さい子どもさんとそのご両親が安心して来られるようにおむつ替えや授乳の場も。
さらに、カフェバーの機能を加え、
「赤ちゃんから大人まで、絵本の楽しみを共有できる場」を
コンセプトにしている。
靖国通りに面した「北沢ビル」1階。

住所 千代田区神田神保町2―5 北沢ビル1F
電話番号 03-6261-6177
営業時間 平 日 11:00~21:00
土日祝 11:00~19:00
アクセス 地下鉄各線「神保町」駅A1出口徒歩1分!